NARMAIモンゴルが第23回ブフ大会に支援金を

   第23回ブフ大会を助成     一般社団法人NARMAIモンゴルは、発足時から日本における通称「秋場所」( Namriin  Naadam)の助成を年度支援事業の一つとして決めた。それは、同イベントが海外における最も長く継続している定期行事であり、在日モンゴル人、とくに内モンゴルをはじめとするモンゴル系民族にとって毎年待ちわびる秋の風物詩だからである。またそれは在日モンゴル游子たちが20年以上に亘り一心同体で遂行してきた結束の象徴でもあるからであろう。

理事会の決議で、第23回ブフ大会の支援資金として30万円を抽出したほか、郷愁に駆られる在日モンゴル游子たちを鼓舞激励するために、「日出ずる国のモンゴル游子たち」(Naran zu’giin mongolchuud)というオリジナルCDの作成も企画し発行することになった。同曲は今大会のために来日する内モンゴルの人気歌手アルタンブルグド氏が大会当日に披露することになった。氏は国際的に活躍するJALAM KHARバンドのボーカルで、中国七大民族歌謡コンクールで「歌王」称号を獲得している実力派歌手である。

この歌(作詞:バー・ボルドー、作曲:アルタンブルグド)は、富士山とゲル、大海と草原、桜とヤルゴイ(オキナグサに近い。モンゴルの春を告げる花)、雪と乳などを連想しながら故郷を懐かしむという趣旨である。在日モンゴル人たちが「モンゴル」「故郷」という絆でもっと結束することを願った歌だ。

日本で異文化交流や伝統文化の紹介、普及に力を入れている団体が多い中、それらの活動に対し、資金援助を行うNARMAIモンゴルのような活動は初めての試みである。これは在日モンゴル人たちが底力をつけてきた証であると同時に伝統文化を守り抜こうとする海外游子たちのさらなる結束の証でもある。我々は心の中に故郷を想えばこそ自分たちを奮い立たせることができるし、自分たちの目標に向かって突っ走れるのだ。

19世紀半ばを生きたフランスの小説家デュマは言った。「個人は全体のために、全体は個人のために存在する」。これこそNARMAIモンゴルが求めるものである。                         文責: B@B

第一回東海地方合同モンゴル子どもナーダムは大成功!

  10月8日、 愛・地球博記念公園で開催された「第一回東海地方合同モンゴル子どもナーダム」は盛況裏に終了した。これは日本で生まれ育った子供たちにモンゴル文化を肌で感じてもらうために、岐阜県、愛知県、三重県における三つのモンゴル母語教室が合同で行ったものである。

  子供ナーダムには、ショダラガ、スチントヤー、オルガー、スチンなど母語教室関係者らが尽力され、三県のモンゴル母語教室に所属する60人あまりの子供たちとその親たち90名ほどが参加したほか、多くの一般参加者も足を運んだ。晴れやかの秋空の下、伝統的住居であるゲルを組み立て、詩吟、踊りなどを披露。綱引きでも盛り上がり、美味しい塩茹で羊肉のモンゴル料理も振りまかれた。     青空の下でゲルを立てる風景は美しい。子供たちが面白そうに、差し棒などを手に取って手伝ったり、ゲルの中で遊んだりして、伝統文化に興味津々のようだった。子供たちにとって、何よりも楽しい一日になったに違いない。

  今回の活動は、その費用の半分を一般社団法人NARMAI モンゴルが提供した。今後もNARMAIモンゴルを全力でモンゴル文化活動を支援していく所存である。文責 B@B