縦モンゴル文字における同音異義語ー1

このコーナーは、縦モンゴル文字を学習中の初心者向けの正字法の勉強である。モンゴル文字には同音異義語で、しかも書き方が異なる文字が多い。それらの正字法及び意味を把握することは、正字法においても語彙を増やすためにも非常に重要である。

このコーナーでは、不定期的に同音異義語を掲載していく。ご参考になればうれしい限りである。

第一回目は、alである。①真っ赤のように、赤色の前につけて、語勢を強める、⓶股を表すが、書き方が異なるので、注意が必要である。

文責:B@B

 

一日一諺3

今日の諺は他人の悪口を言うことを戒めたもの。
直訳すれば、次の通りだ。
    他人の悪口を言えば自分に
    フキタンポポを食えば奥歯に
   хүн хэлбэл өөрт хүнцэл идвэл араанд
  Хүнцэл(フンツェル)とは、フキタンポポのことかと思うが、元々は薬草として利用されたが、肝臓などへの有害物が含まれているので、今は禁止されているようだ。
  他人の悪口をすれば、その報いは必ず自分に返ってくる、フキタンポポを食えば毒が奥歯から染みてくるという。日本語の「身から出た錆」「自業自得」「自縄自縛」という諺や四字熟語に当たるだろう。
  どこにも通用する諺である。

一日一諺2

     日本語に「世は相持ち」という諺がある。世の中はお互いに助け合っていくことで成り立つという意味。これに相当するモンゴル語の諺がある。
       人の力で人に、アリウムの力で駱駝に
    アリウムは種類が多いそうだが、一番身近な種類はモンゴル語でフムルと言う(多分)。一般的には「野生のネギ 」と呼ばれる。非常に栄養があるから家畜の好物である。食用植物でもある。子供の頃はフムルの漬け物やフムル入りのポーズ(蒸し餃子のようなモンゴル料理)をよく食べていた。帰省した時まずは懐かしく食べている。
  世の中は人々の助け合いの上に成り立っている。まさに「持ちつ持たれつ」だ。1人の人間は力が小さく、互いに力を合わせれば大きな力になる。あの象のような駱駝も小さなアリウムを食べて育っているのだ。我々にはそういう気持ちが大切である。
                                                               文責 B@B