内モンゴルにおける中国語強要教育政策に反対する抗議デモのご案内

◇日本の皆様、コロナ禍中にごめんなさい。今、内モンゴルのモンゴル民族は母語を奪われようとしています。私たちは万全なコロナ拡散防止対策を講じつつ、デモ行進に踏み切ったことをお許しくださいますと同時に、ご理解の程よろしくお願い申します◇

期日:2020年9月12日(土)14:30〜

活動場所:①中華人民共和国駐日大使館前(人数規制により抗議活動のみ)、②デモ行進:日比谷公園中幸門出発~弾正橋(だんじょうばし)公園にて解散、全コース2.2km。約50分。一般の方々は②からご参加ください。

集合場所:日比谷公園中幸門(最寄駅:三田線内幸町A6から徒歩2分、丸ノ内線霞ケ関駅C3出口から徒歩約3分、日比谷駅A14出口から徒歩約4分(出発前に各自十分調べておくこと、日比谷公会堂が目印)。公園内では規定により抗議活動禁止。集合のみとする。参加者は規則を厳守!

集合時間:2020年9月12日(土) 13:30 一般参加者は日比谷公園中幸門寄りの広場にて集合。時間厳守!公園出口にてスローガンやプラカード等を渡す。

スローガン

◇モンゴル語教育を中国語に切り替える政策に断固反対!

◇漢化教育に断固反対!

◇憲法を守ろう!

◇民族地域自治法を守ろう!

◇民族の言語、文化を守ろう!

参加者:モンゴルの文化を愛するすべての人々(民族問わず)

服装 :青色をメインとする衣装の着用が望ましい。

注意事項

◇秩序を守り、決められたスローガン以外は絶対に叫ばないこと。

◇法規を守り、乱暴な発言は謹慎すること。

◇デモ実行委員会が指定するプラカード・スローガン以外は持ち込み禁止。

◇近隣の住民に迷惑にならないよう気を配ること。

◇コロナウイルス感染拡散防止のため参加者全員がマスクをつけ、距離を保つこと。全員の熱を測ること。握手、ハグなどをしないこと。

*平和的デモにより、憲法・法律を遵守し、民族文化を守る意思を中国当局に強く訴える。モンゴル文化を愛するすべての方々に呼びがける。同抗議デモは自発的活動であり、いかなる政治・宗教団体と無関係である。奮ってご参加ください。

                2020年9月8日

               在日モンゴル族デモ実行委員会

駐日大使に上申する「内モンゴルのみなさんを応援する」公開状

中華人民共和国駐日本国特命全権大使孔鉉佑閣下

中華人民共和国内モンゴル自治区教育庁より今年9月1日から同自治区において従来モンゴル語で授業を受けてきたモンゴル民族学校に対し、『全区民族言語教育における小学校1年生、中学校1年生から国家統一編集〈語文〉教材の使用を実施する方案』を実施し始めたことにより、全自治区のモンゴル族の大きな反響を巻き起こしている。多くの保護者らが法律の許容範囲で連名し、嘆願書の提出、子どもの登校拒否などの形で反発している。

それらの反発は、政府が実施してきた双語教育全般に向けられるものではなく、第2類双語教育、つまり従来のモンゴルで授業する全科目を順次国家統一言語、即ち漢語に切り替えることへの反発である。というのは、第2類双語教育が実施されれば、近い将来にモンゴル族の子どもたちは母語を失い、モンゴル伝統文化が継承できなくなるとして保護者らやモンゴル族全体が危惧しているからである。

『中華人民共和国憲法』(以下憲法と略す)第1章第4条に「中華人民共和国の諸民族は、一律に平等である。国家は、すべての少数民族の適法な権利及び利益を保障し、民族間の平等、団結及び相互援助の関係を維持し、発展させる。いずれの民族に対する差別及び抑圧も、これを禁止し」、「いずれの民族も、自己の言語・文字を使用し、発展させる自由を有し、自己の風俗習慣を保持し、又は改革する自由を有する」と規定している。また同第2章第33条には「中華人民共和国公民は、法律の前に一律に平等である。国家は、人権を尊重し、保障する」、同第35条に「中華人民共和国公民は、言論、出版、集会、結社、行進及び示威の自由を有する」と規定されている。

『中華人民共和国民族区域自治法』(以下、自治法と略す)第10条に「民族区域の自治機関は各民族が当該民族の言語文字を使用し、発展させる自由、または自己の風俗習慣を保持しまたはこれを改革する自由を保障する」と規定している。

中華人民共和国は諸民族の平等および共同繁栄を理念とする多民族国家として世界的に認知され、その国際的地位は非常に高い。習近平国家主席は「いかなる文明は自己生存の土壌に根ざしており、一つの国家、一つの民族の非凡な英知と精神的追及が凝縮し、すべてにおいて自己存在の価値を有している。人類は肌の色が違うのみで、文明は形態が異なるだけで、そこに優劣の違いはまったく存在しない」と述べた。それは中国における諸民族の言語、文化、精神追求はすべて同じ価値を有していることを意味し、憲法精神にも合致する崇高な訓示である。

したがって、内モンゴルにおけるモンゴル族は中国公民として憲法と自治区法の規定に基づき、第1類双語教育を選択し、第2類双語教育を拒否する権利がある。政府も公民の合法的な意見や提唱を尊重しなければならない。決して強要してはならない。もし強要すれば、憲法や自治法の規定を違反する恐れがあり、民族間の団結、協和を損ないかねない。

一方で、内モンゴルのモンゴル族は従来の第一類双語教育を支持し、その継続的実施を強く望んでいる。なぜなら、70年余のわたり、モンゴル族はこの教育モデルを支持してきたし、モンゴル族の人々は国家の繁栄、民族政策の完結のために誠心誠意に努め、大きく貢献したからである。

モンゴル族が第2類双語教育を受け入れない具体的な理由は単純明快である。つまり、ようやく母語が話せるようになったモンゴル族の子どもたちは漢語が分からないために精神的に大きな負担を感じ、学習意欲をなくす可能性が高く、さらに短い期間内で母語を忘れてしまうおそれがある。さらに言えば、牧畜区などに暮らす子供たちは漢語を身に付け、モンゴル語を忘れることによって、家族との間でさえコミュニケーションが難しくなり、伝統文化の継承が困難になり、モンゴル民族の未来が危惧されるのである。

日本で暮らしている中国公民としてのモンゴル族の人々や中国出身のモンゴル族の人々は憲法や自治区法を遵守し、習近平国家主席の訓示を尊重し、各民族間の団結や調和を図るために、以下のような嘆願書を上申したい。

一、憲法と自治法の規定により、第一類双語教育の継続実施を行うこと。

二、憲法と自治法の規定により、内モンゴル自治区の実情に合わない第二類双語教育を受け入れないこと。

三、憲法と自治法の規定により、モンゴル族の人々の提唱、要請を尊重し、『全区民族言語教育における小学校一年生、中学校一年生から国家統一編集〈語文〉教材の使用を実施する方案』の撤回を要求する。

在日モンゴル族の人々は、内モンゴル自治区における第2類双語教育を受け入れないというモンゴル族の正当な活動を支持することを、ここに声明したい。

在日モンゴル族一同

2020年8月29日

 

*映像は内モンゴルにおける学校の様子。ほとんどの保護者らは無言の抵抗として子どもたちを学校に通学させるのを拒否している。

 

 

「第二回モンゴル語・日本語弁論大会」は無事終了

一般社団法人NARMAIモンゴル主催「第二回モンゴル語・日本語弁論大会」は無事終了しました。

今回のスピーチコンテストの特徴は4歳から大学院生まで参加者の年齢幅がかなり広かったことです。そのためスピーチコンテストという性格を考慮し、幼稚園児や小学生低学年までの子供たちは一つのセッションとしてまとめて「スピーチ」してもらいました。かわいい子供たちのスピーチに惜しみない拍手が送られ、全員に努力賞を授与しました。

小学校高学年の子供たちは若者たちに交じってコンテストに参加し、見事なスピーチを披露しました。パワーポイントを使い、流暢なモンゴル語でスピーチを行う子供もいました。

  「みんなモンゴル語で話そう」というテーマでスピーチし、モンゴル語部門で優勝したチャンダマニ君は、日本で生まれ育った中学校一年生。内モンゴルで小学校時代に一年間滞在したのち日本に戻りました。その後モンゴル語を忘れ始めたので、両親と意識的にモンゴル語で話すように心がけているという彼のスピーチには涙ぐむ審査員もいました。日本語部門で優勝したモンゴル国の留学生のチャミンチョローンは来日一年目でありながら、きれいな日本語でスピーチしました。自分への問いかけを「六人のメート」に譬えた発想も面白かったです。

審査委員は、二木博史氏(東京外国語大学名誉教授)、五十嵐ウラン女史(国際知識学院理事長)、富川力道(同法人常務理事、日本ウェルネススポーツ大学教授)が務めました。三人の審査員が公正な採点を行い、最終的に三人の審査員の総合点で順位が決められました。  ◇日本語スピーチ部門の入賞は次のとおりです。

優勝 ナランデルゲル チャミンチョローン(中央工業学専門学校一年生、モンゴル国)

テーマ:「六人のメイト」

準優勝 アナーホ(東洋大学国際観光学部1年生、内モンゴル)

テーマ:「あいさつの大切さ」

三位 ダンバ ガンフレル(中央大学大学院修士課程2年生、モンゴル国)

テーマ:「お誕生日に行くか、お葬式に行くか」

バインタナ (東亜学院日本語学校1年生、内モンゴル)

テーマ:「人生の駅」

◇モンゴル語スピーチ部門の入賞者は次の通りです。

優勝  チャンダマニ(中学校 1年生、内モンゴル)

テーマ:「みんなモンゴル語で話そう」

準優勝 イエルフ(三重県・小学校5年生、内モンゴル)

テーマ:「わたしってだれ?」

三位 ムギンガロリ(小学校 4年生)

テーマ:「絵の世界」

エディス(小学校2年生)

テーマ:「わたしの田舎の家」

*実行委員会の不注意によるコンテストに編入されてしまったが、よく頑張ってくれました。

特記したいのは、努力賞を受賞した田井中雄太君である。彼は同スピーチコンテストの広告を見て、モンゴル語の学習を始めたそうで、学習歴は若干3ヶ月です。非常に将来性のある若者で、そのチャレンジ精神は誰もが学ぶべきではありませんか。

子どもたちの父兄の皆様、その他ご協力いただいたすべての方々に心より感謝を申し上げます。文責:B@B