蒼国来、故郷で英気を養う

大相撲で活躍している内モンゴル出身の唯一の幕内力士である蒼国来関(荒汐部屋)は5勝10敗で夏場所を終えた。場所前から古傷の腰痛に悩まされ、ほとんど稽古ができなかったという。

蒼国来といえば、初場所で、横綱日馬富士を倒し、外国人力士としては史上最年長の33歳2ヶ月での初金星を獲得し、また自身初の12勝、さらに初の技能賞も獲得し、世間を驚かせた人気力士である。

場所後の29日、彼は師匠の許可を得て故郷へ発った。お相撲さんにとって貴重な一週間の休暇を故郷で過ごし、英気を養うためだ。部屋の弟弟子があこがれの関取の故郷にぜひ行ってみたいおねだりして三人も同行。「向こうに行けばおれが付け人になってやるしかない」と優しい兄弟子の笑顔が素敵だった。

近年内モンゴルでは蒼国来関に憧れて、角界入りを目指す少年も増えつつある。彼の影響力は大きい。近い将来第二、第三の蒼国来が誕生することを願いたい(文責:B@B)

理事会で支援活動等を決定

 一般社団法人NARMAIモンゴルは、5月27日午後理事会と総会を開き、今年度及び今後の活動計画等を討議。第一歩として日本におけるモンゴル語母語教室の活動支援、また在日モンゴル児童向けの教材の作成、共同開発、モンゴル民族文化基金やこの秋都内で開催予定の第23回ブフ大会の助成などを正式に決定し、本格的に始動した。

高橋セン理事長は、「お金を出す方をお金を、知恵を出す方は知恵を。みんなで力を合わせて我々の事業を進めていきたい」と意気込みを語った。