日本モンゴル植物名称万覚帳―その二   

 いま関東地方の紅葉は色付きはじめているようだ。今年は明治神宮外苑・イチョウ並木を楽しもうと考えている。都内にあるのに、一度も紅葉狩りのチャンスに恵まれなかったのだ。

ところで、日本語の「紅葉」はモンゴル語でなんと言うのだろうか。この瞬間ほとんどのモンゴル人は「Ulaan navch」という言葉を思いつくだろう。それは決して間違いではないが、色をイメージした直訳的な言い方でもある。実はモンゴル語には立派な対応語がある。Agch (mod)である。Ulaan agch とも言う。高浜虚子に「一枚の紅葉かつ散る静かさよ」という名句がある。これをモンゴル語に訳すると次のようになるかと思う。ここで紅葉のモンゴル語名称が分からない翻訳にならない。一応翻訳してみた(写真を参照されたい)。拙訳につきご笑読ください。

Нэг нэгээр унах

Агчийн навчны

Анир гүм

 

文責:B@B

日本モンゴル植物名称万覚帳―その一

筆者にとって日本の文学、特に日本の俳句をモンゴル語に翻訳する際にいつもぶつかる難しい問題がある。それは花の名称である。日本には四季折々の花があって、俳句には季語として登場する。だからモンゴル語の花の名称はかなり時間をかけて調べないといけない。

当初はモンゴル語には花に関する語彙があまり豊かではないと思い込んでいた。しかし、それは筆者の語彙の貧弱さにすぎなかったことは、モンゴル植物名称を調べているうちに気付いたのである。モンゴル語における植物の名称は実に豊かだったのだ。日本人観光客のガイドを務めていた80年代なかば90年代初めごろ草原に咲いた花を聞かれて、「赤い花」「黄色い花」と冗談交じりに言って、「モンゴル語には花の名称はあまりない」と説明していたことを思い出すと恥ずかしい。本格的な翻訳と俳句創作を始めてから、自分の語彙力を鍛えるためにも、日本モンゴルの花の名称をもっと知るためにも身近な植物、特に道端、川辺や公園などでよく見かけるきれいな花や植物に興味を持ちはじめた。最近筆者が花の写真をよくSNSで公開するのを見て、ある友人に「100キロもの体重のある君のイメージとはぜんぜん結びつかない」と言われたほどである。

日本文学の翻訳、とりわけ俳句の翻訳、そしてモンゴル語と日本語による俳句の創作過程で、自分の知らなかったモンゴル語の花の名称を見つかるたびに、金塊でも見つけたような喜びを感じるのである。母語であるモンゴル語がもっと好きになっていく。そして母語を守るということは、日常会話をスムーズにできることだけではなく、埋もれている語彙の再発見、発掘も非常に重要であると認識するようになった。

われわれの知らないたくさんのモンゴル語の語彙が眠っている。それを呼び起こすのは我々自身である。真の母語の保護、継承は母語を意識的に使うことであり、掘り起こし、活用することであるだろう。

 

たとえば、今若干季節外れになっているかもしれないが、公園や道端にはまだ「背高泡立草(セイタカアワダチソウ)」が靡いている。モンゴル語では「ウルムトゥール」(u’rumtuul)と言う(写真1-2)。貴重な薬草である。

このコラムでは、筆者が学習したモンゴル語の植物名称を不定期的に紹介していく。みなさんにとってもモンゴル語の語彙力を増やすのに少しでも役に立てば望外の喜びである。

文責:B@B

乳がん闘病中の在日モンゴル女性に救いの手を!

ムンクバトさん(44歳)は、内モンゴル自治区シリンゴル西ウジムチン旗出身で、妻オランチメグ(38歳、シリンゴル盟ショローン・フフ旗出身)と三人の子ども(10歳、8歳、3歳)と日本で幸せな生活を送っていた5人家族です。

しかし、妻のオランチメグさんが2020年4月に乳がん(ステージ4)と診断され、闘病生活を余儀なくされました。肺転移、肝転移もあり、今まで約17回(3カ月に4回)に渡り放射線治療してきました。2021年7月27日恥骨、左坐骨病的骨折により緊急入院し、手術は不可能で骨に放射線治療しました。9月3日に脳転移が発覚され、9月4日にガンマナイフ(脳の精密放射線治療)をしました。千葉市立海浜病院、セコメディック病院で入退院を繰り返し、9月中旬に千葉大学付属病院に転院し、化学治療を続ける予定です。オランチメグさんご本人は前向きに癌と全力で戦っています。

夫ムンクバトさんは、2021年7月20に肝臓血管腫の手術し、入院中に妻が緊急入院しました。本来は3週間以上の入院が必要とされる大手術でしたが、2週間で8月4日に退院しました。もちろん完治ではないですが、一日も早く仕事にもどり、妻の手術治療代を工面するために、また子育てをしなければならなかったからです。

オランチメグさんは、9月中旬に千葉大学付属病院に転院し、化学治療を続けます。新型コロナウイルスの影響で短い期間で退院されることが予想されています。恥骨、左坐骨骨折しているため、自分で起き上がることができず、寝たきりの状態です。退院後は完全介護が必要とされます。骨の完治まで半年から一年と言われています。医療費や生活がかかっているため夫ムンクバトさんは、仕事を辞めるわけにはいきません。保険制度が充実しているとはいえ、治療費が免除されないことは経済的負担はなお大きいのです。長期間に渡る治療費はこの5人家族にとっては少なくありません。かなり無理を重ねた生活をしていると予測されます。これから、オランチメグさんが退院した後、介護ヘルパー等を利用する際には、40歳以下だと介護保険やサービスが適応されないこともあり、月々高額の介護ヘルパーの料金が発生します。夫ムンクバトさんは妻の介護、育児、そして仕事がなかなか両立できず、大変困っています。

これから長期間に渡る介護ヘルパーの料金は私たち在日モンゴル人たちでなんとか集められないのではないかと思い、今回の募金活動を企画しました。あらゆる方法を使って、3人の子どもたちのもとに元気なお母さんを返しあげたいから、これからは保険が効かない遺伝子治療も現在の治療と同時に行われるそうです。高額の治療費や介護料金に心配をせず、彼らを治療に専念してもらいたいです。

どうか在日モンゴル人の皆様、日本の皆様にはぜひとも暖かい救いの手を差し伸べて、お力になっていただきたくお願い申し上げます。

寄付金は下記の銀行口座へ直接振り込んでください。

京葉銀行 稲毛支店 店番号:441

口座番号:7302781 名義人:ムンクバト(孟克巴図)

問い合わせ先:Tsasan 080-3552-3689

Hovor 080-8478-6638

Sijiron 090-7525-8778

以上、よろしくお願いいたします。