第37回北京モンゴル祭り開催

  第37回北京モンゴル祭り(同実行委員会主催)は10月28日、中央民族学院で盛大に開催された。1981年に始まり、国家副主席だったウランフー氏らも出席するほど在京モンゴル人たちの最大の祭りである。近年では内モンゴルから強豪力士も多数参加するようになり、2万人以上が集まる大イベントになっている。
  今年は、128名のブフ(モンゴル相撲)大会のほか、民族音楽、弓射、チェスなどの競技が行われた。華やかな民族衣装での入場は本場のナーダムに勝るとも劣らぬ雰囲気を醸し出した。ブフの決勝戦で、フルンボイル市新バルガ右旗のセンゲーガルブが優勝し、ウランハダ市バイリン左旗のアルタンスフ(1024名ブフ大会のチャンピオン)が準優勝となった。ブフ大会のレベルの高さが窺えるのだ。
ナーダムを通して、モンゴル文化を発信することは実に有意義である。
文責  B@B

テンゲルの登場にファン安堵

  9月15日、中央民族歌舞団創立65周年記念および中国共産党第19総会に捧げる『美しき故郷』コンサートが北京で盛大に開かれた。チワン、朝鮮、回、モンゴル族など少数民族のアーティストたちが競演。その中で、一際注目を浴びたのは、モンゴル民族の著名な歌手テンゲルの登場であった。彼は、『駿馬の疾走』『白い羊の群れ』などの歌を披露した。

  テンゲルについては、今年の7-8月、内モンゴルにおいてその音楽作品の販売、コンサートへの出演が禁止されたとの噂が広がり、ファンを心配させたが、今回の北京での出演には多くのファンが安堵したようである。

彼は、歌手として、俳優としても活躍しており、モンゴル国の人気TV番組Zuun erkhem(100人の偉人)にも出演している。

文責:B@B

 

出典:人民網モンゴル語版

http://mongol.people.com.cn/306955/307005/index.html

少数民族言語初のモンゴル語詩歌番組

  内モンゴル自治区における「MONGOL ODON TV」(モンゴル語衛星放送)は、9月30日から、毎週土曜日20:00から「詩とわたし」というマルチメディア放送によるモンゴル語詩歌番組を始めた。それは中国における初の少数民族言語詩歌番組であるという。すでに三回放送され、好評を得ている。

   同番組は、「訓示」「贈り物」「未来」「故郷」などいくつかのジャンルに分かれ、現時点で詩人たちのほか詩が好きな学者や子供など各界から選ばれた100数名が出演または収録を終えている。モンゴル詩歌だけではなく、外国語からの翻訳作品も含まれており、海外からの詩人も多数出演するという。英雄叙事詩から現代詩まで古今東西を網羅した大型エンターテイメント番組である。これにより古来詩を愛してきたモンゴル人にとって、詩はますます身近な存在となり、詩作を目指す若者や詩吟に憧れる若い世代が増えるだろうと期待されている。

     それだけではない。モンゴル語が衰退傾向にある内モンゴル全体において、美しいモンゴル語の復活にも一役買うだろう。つまりモンゴル語の魅力を発信する意味で同番組の誕生は意義深い。

文責:B@B