東海地方子どもナーダムへの助成決定

10月8日、 岐阜県、愛知県、三重県における三つのモンゴル語母語教室が「第1回東海地方合同モンゴル子どもナーダム」(於愛・地球博記念公園)を開催することになった。在日モンゴル母語教室の活動は一般社団法人NARMAIモンゴルの支援対象の一つとなっているため、支援申請を受け、理事会で協議し、上記子どもナーダムに関わる諸費用の50%、つまり10万円の助成を決定した。

三つの教室には、3-9歳の50人ほどの子どもたちがおり、全員日本で生まれ育っているという。そうした子どもたちに伝統的なモンゴル文化にふれ、母語で話す機会を与えてあげたいという気持ちから親たちが企画。子どもたちに日ごろの母語教育の成果を発表してもらい、子どもたちの交流や親たちの親睦を図り、経験を語り合う場にしたいと期待を寄せている。子どもナーダムには親子100人以上が伝統的なアンダイ踊りを踊るほか、子どもたちによる歌や詩の朗読、三つの教室の子どもたちの合唱や楽器演奏、伝統的シャガイ遊びなどが披露される。

日本の社会にすっかり溶け込みながらも伝統文化を受け継いでいこうというみんなの姿が素晴らしい。楽しそうな子どもたちの笑顔が浮かんでくる。

文責:B&B

P・ツォグトナラン氏、詩歌大賞受賞

    2017年9月24日、内モンゴル自治区オルドス市ウーシン旗で、第三回Munkh Tenger 杯詩歌コンテストの決勝が行われた。参加した230名の詩人たちが四つのグループに分かれ、64の作品を選出。さらに二つのグループに分けて、16作品が入選を果たした。決勝は即興詩により選考された。そして、最優秀賞に輝いたのは、P・ツォグトナラン氏(シリンゴル盟)である。氏は内モンゴル最高文学賞であるソロンガ賞の受賞者でもある。最優秀賞金は、5万元(80万円相当)で、詩歌コンテストとしては高額である。
P・ツォグトナラン氏は現在、隔月刊『シリンゴル』文芸誌の編集長で、『いにしえの未来』など詩集が多数、文学評論家としても活躍している。

文責:B@B

世界学生バスケット、モンゴルチームが優勝

        2017年9月19日、中国のアモイ市で開催された世界学生バスケットボール選手権大会で優勝したモンゴルチームが凱旋帰国し、国民の祝福を受けた。モンゴルといえば、レスリングや柔道などで世界的に活躍する選手は多いが、近年バスケットボールでも業績を上げてきた。今年4月17日、マレーシアの首都クアラルンプール市で開催されたアジア学生選手権大会で優勝し、今回の大会への出場権を取得していた。
バスケットボールはモンゴルの人気スポーツの一つである。1940年代に旧モンゴル人民共和国で働いていたロシアや中国の専門家たちが余暇を利用し、バスケットに興じていたが、次第にモンゴルの士官学校の学生たちが参加するようになった。それがモンゴルにおけるバスケットボールというスポーツの始まりである。1946年に第1回モンゴル国民体育大会の競技種目となり、1962年にモンゴル人民共和国バスケットボール愛好者協会が発足。1994年にモンゴル国バスケットボール協会に改組され、国内リーグ戦などを実施した。2000年末にアジアバスケットボール連盟、世界バスケットボール連盟などに加盟し、国際大会に出場するようになった。
いままで国際大会の経験に乏しかったが、アジア選手権大会(2015)、世界学生選手権大会(2017)でそれぞれ銀メダルを獲得するなど、ここ3-4年に世界的活躍が顕著になった。今回の世界学生バスケットボール選手権大会の優勝は、チームスポーツとしてモンゴル国初の世界大会の優勝であり、自国のスポーツ史において輝かしい一頁を飾ったのである。
文責:B@B