蒼国来が十両優勝

  大相撲における、唯一の内モンゴル出身の力士、それが蒼国来(本名、エンヘトゥブシン、ウランハダ市バイリン右旗出身)である。九州場所13日目に、実力の差を見せつけて12勝目を挙げ、千秋楽を待たずに十両初優勝を果たした。33歳10カ月での十両優勝は戦後7番目の高齢記録になったそうである。腰痛などで十分な稽古ができずに、7月場所に十両七枚目まで番付を下げていた。今場所前に「体調は万全だ、稽古もよくできた」と関係者に話していた。

 これで幕内復帰も有力。スポーツ新聞によれば「もう1回、三役に挑戦したい」と目を輝かせていたという蒼国来。2003年6月荒潮部屋入門。三段目優勝1回 (2007年5月場所)、序ノ口優勝1回 (2003年11月場所)、技能賞1回(2017年1月場所)。特に2017年3月場所三日目、結びで横綱日馬富士からもぎ取った金星はいまでも印象に残っている。

 実生活の中では温厚篤実な蒼国来だが、土俵の上では大胆不敵である。さらなる活躍に期待したい。     文責:B@B

*写真は、荒潮部屋ホームページから拝借。