世界学生バスケット、モンゴルチームが優勝

        2017年9月19日、中国のアモイ市で開催された世界学生バスケットボール選手権大会で優勝したモンゴルチームが凱旋帰国し、国民の祝福を受けた。モンゴルといえば、レスリングや柔道などで世界的に活躍する選手は多いが、近年バスケットボールでも業績を上げてきた。今年4月17日、マレーシアの首都クアラルンプール市で開催されたアジア学生選手権大会で優勝し、今回の大会への出場権を取得していた。
バスケットボールはモンゴルの人気スポーツの一つである。1940年代に旧モンゴル人民共和国で働いていたロシアや中国の専門家たちが余暇を利用し、バスケットに興じていたが、次第にモンゴルの士官学校の学生たちが参加するようになった。それがモンゴルにおけるバスケットボールというスポーツの始まりである。1946年に第1回モンゴル国民体育大会の競技種目となり、1962年にモンゴル人民共和国バスケットボール愛好者協会が発足。1994年にモンゴル国バスケットボール協会に改組され、国内リーグ戦などを実施した。2000年末にアジアバスケットボール連盟、世界バスケットボール連盟などに加盟し、国際大会に出場するようになった。
いままで国際大会の経験に乏しかったが、アジア選手権大会(2015)、世界学生選手権大会(2017)でそれぞれ銀メダルを獲得するなど、ここ3-4年に世界的活躍が顕著になった。今回の世界学生バスケットボール選手権大会の優勝は、チームスポーツとしてモンゴル国初の世界大会の優勝であり、自国のスポーツ史において輝かしい一頁を飾ったのである。
文責:B@B