一日一諺3

今日の諺は他人の悪口を言うことを戒めたもの。
直訳すれば、次の通りだ。
    他人の悪口を言えば自分に
    フキタンポポを食えば奥歯に
   хүн хэлбэл өөрт хүнцэл идвэл араанд
  Хүнцэл(フンツェル)とは、フキタンポポのことかと思うが、元々は薬草として利用されたが、肝臓などへの有害物が含まれているので、今は禁止されているようだ。
  他人の悪口をすれば、その報いは必ず自分に返ってくる、フキタンポポを食えば毒が奥歯から染みてくるという。日本語の「身から出た錆」「自業自得」「自縄自縛」という諺や四字熟語に当たるだろう。
  どこにも通用する諺である。

一日一諺2

     日本語に「世は相持ち」という諺がある。世の中はお互いに助け合っていくことで成り立つという意味。これに相当するモンゴル語の諺がある。
       人の力で人に、アリウムの力で駱駝に
    アリウムは種類が多いそうだが、一番身近な種類はモンゴル語でフムルと言う(多分)。一般的には「野生のネギ 」と呼ばれる。非常に栄養があるから家畜の好物である。食用植物でもある。子供の頃はフムルの漬け物やフムル入りのポーズ(蒸し餃子のようなモンゴル料理)をよく食べていた。帰省した時まずは懐かしく食べている。
  世の中は人々の助け合いの上に成り立っている。まさに「持ちつ持たれつ」だ。1人の人間は力が小さく、互いに力を合わせれば大きな力になる。あの象のような駱駝も小さなアリウムを食べて育っているのだ。我々にはそういう気持ちが大切である。
                                                               文責 B@B

一日一諺1  ことわざのこころ

  モンゴル国の世紀の評論家、作家Sh.ガーダンバは諺についてこう定義している。
「諺とは、人生の本質から生まれた短形詩のもっとも精錬されたものである」。
  そういう諺は、長い年月を経て、モンゴル民族の精神文化の一部となり、優れた文化遺産として残っている。諺は人生の教師となるので、一日一諺(いちにちいちげん)を覚えよう。
  今日の諺を概訳すると次のようになる。
       賢者は火を見る
       愚者は鍋を見る
 賢者は物事の始まりを考え、愚者は結果のみ待つという意味。火を起こしなければ鍋をいくら眺めていても無駄である。物事は始まりが大事で、結果は後から付いてくるのだ。
                       文責  富川力道