一日一諺2

     日本語に「世は相持ち」という諺がある。世の中はお互いに助け合っていくことで成り立つという意味。これに相当するモンゴル語の諺がある。
       人の力で人に、アリウムの力で駱駝に
    アリウムは種類が多いそうだが、一番身近な種類はモンゴル語でフムルと言う(多分)。一般的には「野生のネギ 」と呼ばれる。非常に栄養があるから家畜の好物である。食用植物でもある。子供の頃はフムルの漬け物やフムル入りのポーズ(蒸し餃子のようなモンゴル料理)をよく食べていた。帰省した時まずは懐かしく食べている。
  世の中は人々の助け合いの上に成り立っている。まさに「持ちつ持たれつ」だ。1人の人間は力が小さく、互いに力を合わせれば大きな力になる。あの象のような駱駝も小さなアリウムを食べて育っているのだ。我々にはそういう気持ちが大切である。
                                                               文責 B@B