日本モンゴル名称万覚帳その十四(三角カタバミ)

6月23名日午後、息子の忘れ物を取りに小学校に行ったら、その玄関近くの地植えに偶然にも三角カタバミを見かけ、嬉しくなった。同じ仲間であろうイモカタバミはよく見かけるが、意外にも身近な場所で咲いていたのだ。おそらくこれまで気付いていなかったと思う。

モンゴル語では、オンターヘー・ハタン(untaakhai khatan)と呼ぶ。直訳すれば、「眠れる夫人」という意味である。かわいらしい淡いピンク色の花を咲かせる。調べてみると、学名がオキザリス・トリアングラリスだそうで、葉は日が当たると開き、夜間は閉じるという。モンゴルでは幸運を呼ぶ花として知られ、部屋の中でも鑑賞用に育ている家が増えているようだ。

モンゴル語の名称は非常に演劇的な表現で、想像の世界が広がる。

      文責:B@B

今年前半のモンゴル国観光事情

モンゴル国のWebサイトMedee.MNによれば、モンゴル国では、今年に入ってから6月20日までに223,680人の観光客が訪れた。そのうち、ロシアから110,529人、中国から41,138人、韓国から26,820人が訪れており、全体の約80%を占めている。日本人客は5,809人で2.6%を占めている。

観光シーズンはこれかたなので、この数字は激増することが予測できる。この数字には観光ではなく、ビジネス目的の入国者も含まれている可能性もある。モンゴル国は観光立国の可能性を大いに秘めている。

 

*写真は上記サイトより転載。

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日本語モンゴル名称万覚帳その十三(紫陽花)

この頃、一般家庭の庭や公園、道端などでよく見かけるきれいな花は紫陽花(あじさい)である。モンゴル語で、Bariin chikh tsetseg(Барын чих цэцэг、 ᠪᠠᠷᠰ ᠊ᠤᠨ ᠴᠢᠬᠢ  ᠴᠡᠴᠡᠭ) という。 直訳すれば「虎の耳」という意味だ。その由来は分からないが、おそらく紫陽花の形が丸くふんわりしていて虎の耳に似ているからだろう。

モンゴル語の植物名称には家畜、動物などから取ったものが多い。たとえば、Zaanii chikh(Зааны чих )は「象の耳」で、「里芋の葉」を表す言葉である。こうした名称はモンゴル人の自然観にかかわるもので、興味深い。今後できるだけ多く取り上げたいと考えている。

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