7月25日付モンゴル国インターネット記事によると、今年の国家大ナーダムで新しく国家ハルツァガ称号を獲得したナツァガスレン・ゾルボー(Нацагсүрэнгийн Золбоо )がバヤンホンゴル県バヤンボラグ郡90区の90名の学童に文房具、制服などをプレゼントした。ゾルボーの話によると、力士は賞金をもらったり、いろんなプレゼントをもらったりしているので、国家称号の賞金を学童に分かち与えるのは当然のことだという。支援する学童たちは新一年生が対象で、バヤンホンゴル発展基金の協力の元、文房具などをもっとも必要としている子供たちが選ばれているという。
国家ハルツァガ称号とは、国家大ナーダムの512名のブフ(モンゴル相撲)・トーナメント大会で6回戦進出(ベスト8)の力士に授与される名誉ある国家称号である。ゾルボーは、1990年12月4日生まれ。ウランバートル市で開催された、Mongolia open 2011国際レスリング大会96キロ級で金メダルに輝くなどレスリング選手としても活躍。ブフでは、2013年から地方大会で優勝するなど実力をつけて、今年の国家ナーダムでは国家ナチン称号を飛び越えて国家ハルツァガ称号を獲得した。モンゴルの未来を担う子供たちを支援するなど、優しい一面も披露している。
ちなみに、国家称号制度(512名基準)は下記のとおりである。
5回戦進出(16位以内) 国家ナチン(ハヤブサ)
6回戦進出(8位以内) 国家ハルツァガ(大鷹)
7回戦進出(4位以内) 国家ザーン(象)
8回戦進出(準優勝) 国家ガルディ(ガルダ―、伝説の巨鳥)
優勝 国家アルスラン(獅子)
優勝二回 アバラガ(巨人、横綱相当)
優勝三回 ダヤン・アバラガ(知れ渡る横綱)
優勝四回 ダルハン・アバラガ(聖なる横綱)
ただし、1024名のトーナメント大会で優勝すれば、直接アバラガ称号が授与される。そのほかの称号は順次繰り上げて授与される。
文責 B@B
出典:http://www.times.mn/f/35759/