大統領選、バトトラガ氏が勝利宣言

  モンゴル国5期目大統領選は7日決選投票を行い、8日深夜50.7%の投票を獲得した民主党立候補者ハルタマー・バトトラガ氏(54歳)が勝利宣言をした。国内投票区数か所と海外の投票を加算しなくても過半数を超えたからである。

バトトラガ氏は、6月6日、チンギス・ハーンの生誕地とされるヘンティ県から選挙活動をスタートさせた。キャッチフレーズは、「モンゴルは勝つ」(Mongol yalna)。氏は、今回の選挙について、ただの大統領選挙ではなく、モンゴル国の主権、独立を確立する歴史的選挙であると位置づけ、国内結束、国益の重視、自由と正義と国民の尊重、経済復興と発展、生態バランス、自然環境の保全、新しい輸出の創出、平等な外交関係の樹立などをマニフェストに掲げ、国民の支持を得た。
元横綱朝青龍ダグワドルジを始め、国家勲章受章者で芸術家のソソルバラム、北京ピンピック金メダリストのトゥブシンバヤル、女流詩人ホラン、名ジャーナリスト・ムンヘバヤスガランらが最後まで支持を訴えた。

バトトラガ新大統領は、支持者たちに「大統領になった後の最初の仕事は国民を経済的困難から救い出すことだ」と訴えた。
バトトラガ氏は、モンゴル屈指の企業家であり、2008-2012年にモンゴル国交通運輸大臣、2012-2013年に農林大臣などを歴任。またモンゴル国民主連盟役員、柔道連盟会長も務めている。

モンゴル国の経済を立て直せるのか。国民の期待は大きい。(文責:B@B)