元朝青龍が建国英雄の子孫に住居を贈呈

  元横綱朝青龍のD・ダグワドルジ氏は、61日の国際母子の日に合わせて、モンゴル国の建国英雄マンライ・バートル・ダムディンスレン(18711921)の孫に住居を贈呈した。

  ダムディンスレンは内モンゴルのフルンボイル盟(現フルンボイル市)バルガ族出身で、1911年からモンゴル人民革命軍に協力し、モンゴル人民共和国の独立に貢献した歴史的人物である。ダグワドルジ氏はダムディンスレンに昔からあこがれ、彼の遺留品の嗅ぎ煙草入れを高額で落札した経緯があり、またウランバートルの事務所にその肖像画を飾っているのだ。

  氏は数週間前に建国英雄ダムディンスレンの孫娘ラムジャブさんらがダルハン市内で老朽したアパートで恵まれない生活を強いられているのをニュースで知ると、「心が痛み、悲しすぎる。ぼくが崇拝する英雄の孫たちがこんな生活をしているのをはじめて知った。偉大な祖国で彼の子孫にこんな生活をさせてはならない。彼女はぼくのおばあさんと同じだ」と言って、家を二軒プレゼントすることをフェースブックで宣言。その約束を有言実行したのである。

  日本で横綱としての品格が問われた暴れん坊が、祖国ではその人間としての品格が称賛の声を浴びている。(文責:B@B

 

情報源:http://www.bataar.mn/10056685

 

モンゴル国ブフ連盟新会長誕生

 5月29日、ウランバートル市にてモンゴル国家ブフ連盟の定例会が行われ、新しい会長を選出。二代目となる新会長にはモンゴル国の大手企業ガツォールト株式会社社長のL.チンバト氏が選ばれた。氏は、モンゴル国労働英雄賞受賞者(国民栄誉賞相当)でモンゴル国レスリング協会前会長でもある。モンゴル国のレスリングを世界的レベルに育て上げた実績が評価された。
同選挙には、元大横綱Kh.バヤンムンヘ氏、国会議員で元横綱のA.スヘバト氏、前首相顧問でヘンティ県ブフ連盟会長のM.フレルバートル氏の四名が立候補したが、他の3立候補者が辞退したため、チンバト氏が無投票で当選する形となった。
モンゴル国家ブフ連盟は、1990年12月4日に発足し、R.ニャムドルジ氏が26年間会長を務めた。ニャムドルジ氏は、ブフ宮殿の建設、リーグ戦の実施などモンゴル国のブフの改革と発展に多大な貢献をされたが、一方で、その「独裁的」体制を疑問視する声も多かった。
モンゴル国家ブフ協会初のビジネスマン会長は今後どのようにブフの舵を取るのか注目される。(文責:B@B)

【モンゴル国大統領選2017】立候補三名出揃う

 今年6月26日に実施されるモンゴル国(以下「モンゴル」)大統領選挙の立候補者3名が、選挙管理機関の選挙中央委員会から正式に発表されました。
  モンゴルでは一院制国会の国家大会議に議席を有する政党に大統領選挙の立候補者を擁立する権利があります。現在は与党モンゴル人民党と、野党の民主党およびモンゴル人民革命党の3党が該当しますが、加えて無所属の議員も1名いるため、その動向も注目されるところでした。
 そして、立候補受け付け期間中に届け出たのは上記の3党。モンゴル人民党からはエンフボルド国会議長、民主党からはバトトルガ元工業・農牧業相、モンゴル人民革命党からは党首のエンフバヤル前大統領が、それぞれ立候補を届け出ました。
 ところが、3人のうちエンフバヤル前大統領は2012年に汚職事件で有罪判決が確定しており、その後恩赦を受けたものの公民権停止期間が残っているとの判断から、選挙中央委員会は立候補の届け出を棄却しました。エンフバヤル前大統領や支持者は反発しましたが、別の候補者の擁立が認められたことから、モンゴル人民革命党は並行して代わりとなる候補を選定、新たに入党したばかりのガンバータル前国会議員の立候補を届け出ました。これには党内からの異論が出たものの、立候補は承認され、これで3名の候補者が出揃いました。
 モンゴルは国土をロシアと中国に完全に挟まれた内陸国で、心情的には日本への親近感もやや強めに持っているものの、歴史的につながりの深いロシアとの関係を維持しつつ、中国の一帯一路構想の支持やモンゴル経由ルートのアピールによって経済再浮上を狙うなど、外交面では現実主義的な動きを示し続けています。

この記事は、「Hatena blog」からの抜粋である。同ブログでは鋭い視点でモンゴル大統領選の最新情報を更新中。
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