「第二回モンゴル語・日本語弁論大会」は無事終了

一般社団法人NARMAIモンゴル主催「第二回モンゴル語・日本語弁論大会」は無事終了しました。

今回のスピーチコンテストの特徴は4歳から大学院生まで参加者の年齢幅がかなり広かったことです。そのためスピーチコンテストという性格を考慮し、幼稚園児や小学生低学年までの子供たちは一つのセッションとしてまとめて「スピーチ」してもらいました。かわいい子供たちのスピーチに惜しみない拍手が送られ、全員に努力賞を授与しました。

小学校高学年の子供たちは若者たちに交じってコンテストに参加し、見事なスピーチを披露しました。パワーポイントを使い、流暢なモンゴル語でスピーチを行う子供もいました。

  「みんなモンゴル語で話そう」というテーマでスピーチし、モンゴル語部門で優勝したチャンダマニ君は、日本で生まれ育った中学校一年生。内モンゴルで小学校時代に一年間滞在したのち日本に戻りました。その後モンゴル語を忘れ始めたので、両親と意識的にモンゴル語で話すように心がけているという彼のスピーチには涙ぐむ審査員もいました。日本語部門で優勝したモンゴル国の留学生のチャミンチョローンは来日一年目でありながら、きれいな日本語でスピーチしました。自分への問いかけを「六人のメート」に譬えた発想も面白かったです。

審査委員は、二木博史氏(東京外国語大学名誉教授)、五十嵐ウラン女史(国際知識学院理事長)、富川力道(同法人常務理事、日本ウェルネススポーツ大学教授)が務めました。三人の審査員が公正な採点を行い、最終的に三人の審査員の総合点で順位が決められました。  ◇日本語スピーチ部門の入賞は次のとおりです。

優勝 ナランデルゲル チャミンチョローン(中央工業学専門学校一年生、モンゴル国)

テーマ:「六人のメイト」

準優勝 アナーホ(東洋大学国際観光学部1年生、内モンゴル)

テーマ:「あいさつの大切さ」

三位 ダンバ ガンフレル(中央大学大学院修士課程2年生、モンゴル国)

テーマ:「お誕生日に行くか、お葬式に行くか」

バインタナ (東亜学院日本語学校1年生、内モンゴル)

テーマ:「人生の駅」

◇モンゴル語スピーチ部門の入賞者は次の通りです。

優勝  チャンダマニ(中学校 1年生、内モンゴル)

テーマ:「みんなモンゴル語で話そう」

準優勝 イエルフ(三重県・小学校5年生、内モンゴル)

テーマ:「わたしってだれ?」

三位 ムギンガロリ(小学校 4年生)

テーマ:「絵の世界」

エディス(小学校2年生)

テーマ:「わたしの田舎の家」

*実行委員会の不注意によるコンテストに編入されてしまったが、よく頑張ってくれました。

特記したいのは、努力賞を受賞した田井中雄太君である。彼は同スピーチコンテストの広告を見て、モンゴル語の学習を始めたそうで、学習歴は若干3ヶ月です。非常に将来性のある若者で、そのチャレンジ精神は誰もが学ぶべきではありませんか。

子どもたちの父兄の皆様、その他ご協力いただいたすべての方々に心より感謝を申し上げます。文責:B@B