最新術語其の一(コロナ関連)―モンゴル語・日本語比較―

最新術語(医療〈コロナ〉編)その1―モンゴル語・日本語比較―

以下、掲載の新出術語は筆者がモンゴル国のインターネット記事を読む中でよく使われるコロナ関連の術語を拾い、日本語表現と比較したものである。術語に関しては、モンゴル国と内モンゴルの表現が異なる場合が多いが、このような小さな抽出作業が何らかの参考になるならば幸いである。ただし、筆者の専門分野ではないので、誤りが多々あるかと思われるので、あくまで参考としてご活用されるよう願いたい。なお、縦モンゴル文字による術語の番号はここに掲載の番号と統一しているので合わせてごらんになってください。

1.ойрын хавьтал 濃厚接触

2.шинжилгээний хариу 検査結果

3.шинжилгээний хариу эерэг гарах   陽性

4.шинжилгээ сөрөг гарах      陰性

5.Халдварт өвчний идэвхтэй тандалт судалгаа  積極的疫学調査

6.халдварын шинж тэмдэггүй     無症状

7.халдвар хамгааллын аргууд   感染予防対策

8.дэлхийн хэмжээний цар тахал    パンデミック(世界的大流行)

9. Вакцинжуулалт , дархлаажуулалт 予防接種

10. багц тохиолдол               クラスター

11. яаралтай тусгаарлах арга хэмжээ   緊急隔離措置

12.амтлах, үнэрлэх мэдрэмж муудах

味覚や臭覚の異常を自覚する

文責:B@B

「第二回モンゴル語・日本語弁論大会」は無事終了

一般社団法人NARMAIモンゴル主催「第二回モンゴル語・日本語弁論大会」は無事終了しました。

今回のスピーチコンテストの特徴は4歳から大学院生まで参加者の年齢幅がかなり広かったことです。そのためスピーチコンテストという性格を考慮し、幼稚園児や小学生低学年までの子供たちは一つのセッションとしてまとめて「スピーチ」してもらいました。かわいい子供たちのスピーチに惜しみない拍手が送られ、全員に努力賞を授与しました。

小学校高学年の子供たちは若者たちに交じってコンテストに参加し、見事なスピーチを披露しました。パワーポイントを使い、流暢なモンゴル語でスピーチを行う子供もいました。

  「みんなモンゴル語で話そう」というテーマでスピーチし、モンゴル語部門で優勝したチャンダマニ君は、日本で生まれ育った中学校一年生。内モンゴルで小学校時代に一年間滞在したのち日本に戻りました。その後モンゴル語を忘れ始めたので、両親と意識的にモンゴル語で話すように心がけているという彼のスピーチには涙ぐむ審査員もいました。日本語部門で優勝したモンゴル国の留学生のチャミンチョローンは来日一年目でありながら、きれいな日本語でスピーチしました。自分への問いかけを「六人のメート」に譬えた発想も面白かったです。

審査委員は、二木博史氏(東京外国語大学名誉教授)、五十嵐ウラン女史(国際知識学院理事長)、富川力道(同法人常務理事、日本ウェルネススポーツ大学教授)が務めました。三人の審査員が公正な採点を行い、最終的に三人の審査員の総合点で順位が決められました。  ◇日本語スピーチ部門の入賞は次のとおりです。

優勝 ナランデルゲル チャミンチョローン(中央工業学専門学校一年生、モンゴル国)

テーマ:「六人のメイト」

準優勝 アナーホ(東洋大学国際観光学部1年生、内モンゴル)

テーマ:「あいさつの大切さ」

三位 ダンバ ガンフレル(中央大学大学院修士課程2年生、モンゴル国)

テーマ:「お誕生日に行くか、お葬式に行くか」

バインタナ (東亜学院日本語学校1年生、内モンゴル)

テーマ:「人生の駅」

◇モンゴル語スピーチ部門の入賞者は次の通りです。

優勝  チャンダマニ(中学校 1年生、内モンゴル)

テーマ:「みんなモンゴル語で話そう」

準優勝 イエルフ(三重県・小学校5年生、内モンゴル)

テーマ:「わたしってだれ?」

三位 ムギンガロリ(小学校 4年生)

テーマ:「絵の世界」

エディス(小学校2年生)

テーマ:「わたしの田舎の家」

*実行委員会の不注意によるコンテストに編入されてしまったが、よく頑張ってくれました。

特記したいのは、努力賞を受賞した田井中雄太君である。彼は同スピーチコンテストの広告を見て、モンゴル語の学習を始めたそうで、学習歴は若干3ヶ月です。非常に将来性のある若者で、そのチャレンジ精神は誰もが学ぶべきではありませんか。

子どもたちの父兄の皆様、その他ご協力いただいたすべての方々に心より感謝を申し上げます。文責:B@B

 

文化の日に子供ナーダムを開催

11月3日の文化の日に、「日本東海地区2019年愛知県・三重県・岐阜県母語教室協働主催モンゴル子供ナーダム」が岐阜県木曽山川祖父江緑地で盛大に行われた。今年で三回目を迎える同イベントにはモンゴル人の子供たち90人ほどが集まり、民族舞踊、歌、詩吟、「ちびっ子相撲」などが行われた。

在日モンゴル人の子供たちの増加により、親たちによる自主的なモンゴル母語教室が日本各地十数か所で開かれている。月に二回数世帯で集まり、モンゴル語やモンゴル文化を教えたり、情報共有を行ったりしているが、年に一回子供ナーダムを開くことによって、在日モンゴル人親子同士の親睦を図り、子どもたちにモンゴル伝統文化を楽しんでもらっている。

上記子供ナーダムには一般社団法人NARMAIモンゴルが一部資金提供をしている。

文化の日には、埼玉県大宮市第二公園でも「関東地区第一回モンゴル子供祭り」が盛大に行われた。500人ほどの方々が来場したという。

異国の地で次世代に伝統文化を体験させ、伝承してもらうことは非常に有意義である。         文責:B@B