文化の日に子供ナーダムを開催

11月3日の文化の日に、「日本東海地区2019年愛知県・三重県・岐阜県母語教室協働主催モンゴル子供ナーダム」が岐阜県木曽山川祖父江緑地で盛大に行われた。今年で三回目を迎える同イベントにはモンゴル人の子供たち90人ほどが集まり、民族舞踊、歌、詩吟、「ちびっ子相撲」などが行われた。

在日モンゴル人の子供たちの増加により、親たちによる自主的なモンゴル母語教室が日本各地十数か所で開かれている。月に二回数世帯で集まり、モンゴル語やモンゴル文化を教えたり、情報共有を行ったりしているが、年に一回子供ナーダムを開くことによって、在日モンゴル人親子同士の親睦を図り、子どもたちにモンゴル伝統文化を楽しんでもらっている。

上記子供ナーダムには一般社団法人NARMAIモンゴルが一部資金提供をしている。

文化の日には、埼玉県大宮市第二公園でも「関東地区第一回モンゴル子供祭り」が盛大に行われた。500人ほどの方々が来場したという。

異国の地で次世代に伝統文化を体験させ、伝承してもらうことは非常に有意義である。         文責:B@B

第24回ブフ大会は成功裏に閉幕

11月2日、日本ウェルネススポーツ大学グラウンド(茨城県利根町)で開催された「ウェルネスモンゴル祭り&第24回ブフ大会」は成功裏に閉幕した。

海外におけるもっとも歴史あるモンゴルイベントである同大会は、今年で24回目を迎えている。日本列島で猛威を振るった19号台風の影響で開催を延期した同イベントは日本ウェルネススポーツ大学の柴岡三千夫理事長・学長のご高配をいただき、急遽同大学での開催となったのである。

開会式には、柴岡三千夫理事長、利根町の佐々木喜章町長、河内町の雜賀正光町長、そして同イベントの最大のスポンサーであるTML.LLC社(モンゴル国ウランバートル市)のテグシ社長とフスレン副社長らが出席した。

モンゴル国北斗星勲章受章者の歌手オットゴンジャルガル、モンゴル国文化功労者アミナ、内モンゴルのホーミーの名手アンガリガ、オルティーン・ドーの名手ショダラガ、馬頭琴王子ウルグン、人気歌手ドゥルゲンらが競演。

ブフ大会には内モンゴルから4人のブフ名手らが特別に参加したほか、モンゴル国の県大会チャンピオンや市町村大会優勝者ら、それにモンゴル・ブフ・クラブの強豪たち32名が技を競い合った。内モンゴル自治区アバガ旗のチャダルバルが優勝し、同ボヤンツォグトが準優勝、同ムンクジャルガルが3位、ツンゲル(モンゴル・ブフ・クラブ)が4位入賞した(写真左からが同順位)。在日モンゴル人子どもたちも可愛い歌声を披露し、喝采を浴びた。

モンゴル国から取り寄せた黄色いテントや、遊牧民の伝統的住居ゲルが二基並び、ゲル内ではゲストたちにモンゴル民族の接待作法によるスーテーツァイ(ミルクティー)、ボーズ、ホーショールなどが振舞われた。

今後このイベントが利根町の秋の風物詩として定着することを願いたい。

同イベントのスポンサーであるTML.LLC社は、2006年にモンゴル国の首都ウランバートル市で創業された外資企業である。モンゴル国初のプラスチック容器の原材料の加工と販売などをメインとする大手企業である。また各種投資、国際貿易を行い、品質の高い商品を提供する優良企業でもある。

同社は、製造業のほかに、建築、道路舗装や補修、運輸業なども営んでいる。近年日本の技術を導入してモンゴル初のガスラス瓶製造・販売も計画している。

代表取締役社長テグシ氏は、中華人民共和国内モンゴル自治区出身である。2017年からブフ大会をメインとする同活動を支援するようになり、さらに第23回ブフ大会(2018)をごらんになり、モンゴル民族文化を大切にしている在日同胞たちの情熱に感動され、継続的支援を決めた。

ここにTML社のテグシ社長に厚く御礼を申し上げると共に、益々のご発展を祈念する次第である。そして大学の施設を提供し、かつ大学を挙げて協力していただいた、日本ウェルネススポーツ大学の柴岡三千夫理事長に御礼を申し上げなければならない。その他長い間ご支援いただいた各企業・団体やスタッフの皆様にも感謝したい。

文責:B@B