本日より『世界俳句コンファレンス』、東京にて開催

『世界俳句コンファレンス:俳句は未来へ 俳句は世界へ』が13-15日にかけて東京都にある学士会館で開催される。世界18ヵ国の俳人たちが参加する同イベントは、世界俳句協会が発足20周年の記念行事として、また2年に一度の世界俳句協会大会として位置付けられている。

世界俳句協会は多文化的価値観を尊重しつつ、俳句はHAIKUとして世界的に広める活動をしている。モンゴルにおける俳句創作は1960年初期から始まっているが、2005年から世界俳句の影響を受けて、モンゴル俳句が盛んになっている。2016年にWECHATグループを中心とする「世界モンゴル俳句会」が発足し、世界俳句協会主宰の『世界俳句』(年刊)や『吟遊』(季刊)にモンゴル俳句をモンゴル語、日本語、英語で掲載している。また世界的に著名な俳人夏石番矢を冠した『夏石番矢杯世界モンゴル俳句コンテスト』を2年に1回開催している。

今回の『世界俳句コンファレンス』において、モンゴル俳句の成果が評価され、大会において「モンゴル俳句セッション」が設けられた。Ts・ツォルモン、Kh・ブフマンダ、B・ウズメー、バー・ボルドー(富川力道)らの四人の内モンゴル出身の詩人が馬頭琴(奏者ウルグン)の伴奏でモンゴル俳句を朗読する。参加者ら記念句集として『世界モンゴル俳句』を刊行している。

世界俳句イベントへのモンゴル俳句の参加はモンゴル文学の世界進出にも一役買うことはいうまでもなかろう。一般社団法人NARMAIモンゴルは、「モンゴル地域と日本の文化交流に係る企画事業又は支援事業」を目的の一つとしているため、世界俳句におけるモンゴル俳句の役割と俳句を通した世界各国の俳句交流活動を応援し、今回の世界俳句イベントの協賛することになった。

上記イベントには同法人の富川理事が実行委員を務め、自作俳句を朗読するほか、奥田理事が俳句で参加することにもなっている。ここに同イベントのアンソロジー所収の奥田理事の俳句を掲載しておく。その他のモンゴル俳句は14-15日の楽しみとして割愛させていただきたい。

『世界俳句コンファレンス』のご成功を祈りたい。  文責:B@B