モンゴル国国家勲章受章者B・ハグワスレンが永眠

モンゴル国の労働英雄、国民文学者、国家勲章受章者、文化功労者、詩人、国家社会功労者、教育者、バボーギーン・ハグワスレンが2月5日午前10時ころ永眠された。氏の他界に接し、モンゴル国政府公式サイトで追悼文が掲載され、2月11日朝、モンゴル国政府はウランバートル市国立劇場で国民葬を催した。その後故人の故郷の中央県バヤンウンジュール郡でも葬式が厳かに行われ、国家儀じょう隊の国歌演奏の元、大地に葬斂された。

故バボーギーン・ハグワスレンは1944年に中央県バヤンウンジュール郡に生まれた。1990-1992年、モンゴル国作家協会会長、1992-1995年、国会議員として文化、芸術関連の多くの法案を提唱し、採択。2009-2012年、政府直轄文化、芸術委員会委員として活躍された。

氏は、Uyangiin toirog(旋律の円)、Angir uurag(聖なる乳)、Khos uyanga(二重旋律)、Gashuun uvs(苦い草)などの詩集、『印璽のない国家』『一握りの血』『尊い愛』などの演劇、映画の脚本などを多くの業績を挙げ、広く国民に愛され続けたのである。彼のUyangiin toirog(旋律の円)、Tsagaan tenkhleg(白い軸)という詩集は、想像力、創作手法においてモンゴルに新しい詩歌時代の風潮を吹く込み、その美学的、哲学的な発想が新しい時代を築いた。

モンゴル国政府は氏の国家、社会、文化芸術への貢献を高く評価し、1993年に国家勲章、1996年に文化功労者、2003年に国民文学者、2017年にモンゴル国労働英雄(国民栄誉賞に相当)などの国家最高賞を授与した。

偉大な詩人が眠る大地には独自の形の石碑が建てられた。石碑には故人の名詩の文言と生前に書いた絵が刻まれた。

わたしは、

星霜の続き、

白き乳の植物である。

 

 

 

 

                           文責:B@B

 

この記事はモンゴル関連のネット記事により翻訳・編集したものである。肖像写真は故人の国民葬に使われたものである。なお、墓石の写真は、国民葬に参列したB.Charmailm 氏が提供した。