世界モンゴル系民族ブフ大会の開催を発表

2018年5月18日、ウランバートル市で世界モンゴル系民族ブフ大会の主催者が記者会見を行い、同6月2日、ウランバートル市中央スタジアムで開催される同大会の具体的な内容を紹介した。
それによると、同大会はモンゴル国ブフ協会の正式認定を受けて、昨年11月から準備を進めているという。主催者は、モンゴル国ブフ協会、ファンモンゴル・スタジオ、JAVKHLANT道場、内モンゴルブフ協会である。
モンゴル系民族の中で、モンゴル国はもちろん、内モンゴル自治区、ロシア連邦ブリヤート、トゥヴァ、カルムイクからの選手が参加予定で、しかも三つのスタイルのブフでそれぞれ競い合うという。つまり、モンゴル国スタイルのブフ(通称ハルハ・ブフ)、内モンゴルスタイルのブフ(通称ジャンガート・ブフまたはウジュムチン・ブフ)とブリヤート・ブフである。
大会は次のようなルールで行われるという。
モンゴル国の選手は一種のブフのみ出場可能で、その他の選手は三種ブフのすべてに出場できる。いずれも128名のトーナメントである。モンゴル国のブフトーナメントでは、ホスト国ブフ選手とその他のゲスト・ブフ選手が64名ずつ二つのグループに分かれ、各グループの上位2選手計4名が総当たり戦で戦い、1-4位の順位を決める。また内モンゴルとブリヤート・ブフの128名のトーナメントでは、すべての選手がくじ引きで対戦を決める。選手がどのブフに参加するかは任意で決めるのではなく、大会当日のくじで決めるという。つまり、白玉を引けば、ブリヤート・ブフ、青玉はハルハ・ブフ、赤玉はウジュムチン・ブフという風に決めていく。優勝賞金はどのブフも同じように設定。
  記者会見に臨んだ内モンゴルブフ協会副会長オドソド氏は、内モンゴルからは大横綱バヤルバートル、ブレンサイン、アルタンスヘなど強豪が参加することを明かした。
モンゴル系民族ブフ大会は、2009年から2011年まで開かれた経緯はあるものの、競技種目はハルハ・ブフであった。その他のブフはエキシビションだったが、今回は三種のブフで同等に戦うところが興味深い。
同大会の続報をお楽しみください。
文責:B@B