在日モンゴル人新年会2018

2018年2月11日、Yapon dah Mongolchuudiin tsagaan sariin zolgoltと銘打つ在日モンゴル人新年会が東京都板橋区立グリーンホールで盛大に開催された。在日のモンゴル民族の人々が100人あまり一堂に集まり、伝統的な旧正月―ツァガーンサルを祝った。

新年会は、著名な歌手ショダラガ氏のオルティーン・ドーで始まった。同時に華麗なる民族衣装をまとった男女がハダグ(神聖な絹切れ)を手にステージを盛り上げる。続いて4人による『円満なる正月』(バー・ボルドー作)の詩吟があり、またオルティーン・ドーのメロディーに合わせて、ステージで祭ったチンギス・ハーン像に参加者全員が祈りをささげた。

モンゴル民族音楽では、在日する一流のアーティストたちが競演。日本民謡でも活躍するオルティーン・ドーの名手オトゴンバヤル、馬頭琴の名手たちのハルフー、ウルグン、スイエーらが次々に登場。また外国人タレントとしてテレビ等で活躍するチチグマーもモンゴルと日本の歌で美声を披露。さらに司会も務めるツァガンレンホアーが物語を朗読。そしてオトゴンバヤルとアルローの親娘によるデュエットは会場をさらに盛り上げた。

そのほか、会場では、子どもたちによるシャガー遊び(羊のくるぶしを使った伝統ゲール)や男女の腕相撲が行われた。

当日午前中は赤塚公園で16名によるブフトーナメントも行われ、チンゲルが優勝し、ブルグッドが準優勝。会場では各ゲームの入賞者の表彰式も行われた。

イベントのまっ最中にサプライズもあった。大相撲で活躍する幕内力士で、内モンゴル出身の蒼国来関が颯爽と現れたのである。彼は2月12日に国技館で行われる第8回白鵬杯国際親善少年相撲大会に出場する内モンゴルチームを連れてきたのだ。盛大な拍手の中、関取はステージでちびっこ力士たちを紹介し、活躍に期待を寄せた。

最後はみんな民族衣装を身にまとって社交ダンスを踊り、楽しい新年会となった。モンゴル国文化教育大学のトゥムオチル学長や親族訪問で滞在中の方々もご来場され、年に一度の新年会は和やかな雰囲気の中お開きになった。 

文責:B@B