2017年6月26日、開票のモンゴル国大統領選選挙は、立候補者3名とも善戦。27日午前投票結果が明らかになり、いずれも過半数を超えなかったため、上位二名による決戦再投票を行うと国家選挙局長Ch.ソドノムツェレンが記者会見で明かした。有権者数1,988,868人のうち、投票したのは1,357,788人で、投票率は68.27%であった。そのうち、民主党立候補Kh.バトトラガ氏が51万7478票獲得し、他の立候補者を10万票も引き離したものの、獲得票数が38.11%で過半数に届かず。モンゴル人民革命党立候補者M.エンフボルドが411,748票獲得(30.32%)、人民党立候補者S.ガンバートル氏が40万9899票獲得(30.19%)した。
国家選挙局は、会見で決選再投票の日程を7月9日に行うとし、海外居住のモンゴル国民の投票日は7月4日とした。
しかし、国会議員O.バーサンフーらは、再投票は7月4-6日ころが妥当だと主張。なぜなら、9日になると、7月11-12日に開催される国家儀礼としての大ナーダムが実質的に始まり、投票率が下がる恐れがあるからであるという。与党の人民革命党は大統領選挙の無効にしたい狙いがあると、国家議員のYa.サンジミャタブ氏は指摘する。また民主党も大ナーダムの前の決戦再投票を望んでいる。
2008年7月2日、モンゴル国民大会議の総選挙で選挙結果をめぐる大暴動が発生し、当時のエンフバヤル大統領が4日間の非常事態を宣言した経緯がある。五期目大統領選挙となる今回の選挙も一波乱の予感がする。(文責:B&B)
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